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公開日:2013.04.02
熱処理で体積膨張をおこすことはご存知だと思いますが、お客様から後加工等を最小限にしたいから変寸がどのくらいか教えてください。という相談が最近では多くなっております。
これもコストを安くするための手段ということでこういった相談が増えています。
特にC0.5%以上の油冷鋼についてお話させていただきます。・・・(わかる範囲で勘弁してください)
先日SKSで厚みが10㎜、幅35㎜、長さ300㎜の板にΦ15穴が10か所程度あいている品物を硬度HRC55程度でお願いしますというご支持と同時にΦ15の穴と穴のピッチが0.08㎜ということでご相談がありました。
今から穴をあけたいんですが、どのくらいの穴ピッチが狂いますか?と質問されました。
下穴を最小限であけたいと・・・・・・・・・・・・・・・できれば熱処理前に仕上げたいと・・・・!!!
10㎜の厚み・・・・・まず曲がりを考慮して・・・・プレステンパーで焼き戻しをして・・・・
他の品物で長さ方向だけを焼入れ後測定したところ0.3㎜伸びていました。
そのあと、少々違う形状で焼入れ後測定した結果、0.05㎜伸びました。
ん~難しいです。何点か測定した結果変寸はバラバラということがわかりました。
形状、大きさ、前加工、前処理によって様々・・・
油冷鋼は特に体積膨張として伸びる。
メカニズムはお話すると難しいですが、面心立法格子の過冷オーステナイトが、マルテンサイトの完全な体心立法格子に変態を起こし、急激な体積膨張をおこす。
結果、100%の伸び方はアドバイスできませんでした。。。
後加工を最小限・・・
お客様のニーズにこたえるようよりいっそう研究し、データを収集に努めます。。。
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