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Vacuum Carburizing And Quenching

真空浸炭焼入れ

変色不可品・表面硬化品向け

真空浸炭焼入れとは

真空浸炭焼入れは、エネルギー不足や環境問題の意識の高まりから将来需要が高まる真空浸炭炉を導入した焼入れ方法です。

特徴

  • 熱処理しても変色しません。
  • 浸炭ムラのない処理ができます。
  • 高温浸炭により、浸炭時間の短縮が可能です。
  • 次の加工のために浸炭防止することもできます。
  • 粒界酸化やマイクロクラックがありません。
  • オーステナイトステンレス鋼やチタン材も硬化できる

精密部品の熱処理に最適です

高温で浸炭をすることで、浸炭時間の短縮が可能で浸炭ムラのない処理ができます。また高速度鋼、合金工具鋼の光輝処理、油冷却槽付き設備により炭素工具鋼、炭素鋼の焼入れも高品質で仕上がります。幅広製品の変形については、窒素ガス加圧で均一冷却を行うことで防止が可能になり真空熱処理炉内の温度分布を極めて高精度に管理ができ、精密部品への熱処理に最適です。
粒界酸化や不完全焼入れ組織が無く、機械的強度が向上します。炭化物や結晶粒の微細化処理が真空状態で行えます。

最適な材質と加工範囲

最適な材質

・SCM415
・SS41
- SPCC

加工範囲

最小サイズ
なし
最大サイズ
600×1200×600h

最短当日引渡し可能!

お持ち込み

15まで

※土日はお休みです

時計

加工

加工

お引渡し!

翌朝9

時計

※条件によりますので、詳細はお問い合わせください。

コスト削減の事例

コストダウン

40%

浸炭焼入れ コスト削減提案事例

  • なぜコストダウンできたのか

    浸炭焼入れで工夫し歪まないように処理を行い、Φ19±0.01、Φ17±0.02の公差内寸法に収め、研磨加工の工程を省き当初のお見積より、40%のコストダウンに繋がりました。
  • お客様のご要望

    工程短縮による、短納期・コスト削減のご相談
  • VA提案内容

    図面をよく見て、コスト削減ポイントを探したところ研磨工程を省き浸炭焼入れにて終わらせるという工程を提案。弊社では浸炭焼入れのみで、ご要望を叶えることができました。
浸炭焼入れ コスト削減提案事例

真空浸炭焼入れの工程

工程 工程

サブゼロ処理

サブゼロ処理は、鋼を焼入れした場合に存在する残留オーステナイトを-80℃前後の冷温に冷却することでマルテンサイトに変態させ、硬度の均一化と増加、機械的性質の向上、寸法の安定化、着磁性の向上等を目的とした処理です。-196℃の超サブゼロも行っております。

曲がり取り

曲がり取りとは焙りを行い、目視では分かりづらい0.1㎥の曲がりまで直す手法になります。

材質に合わせて熱の入れかたや温度を変えて調整を行います。調整が難しく割れたりなどのトラブルにもなってしまうのでプロの技術者が経験に基づき曲がり取りを行います。

真空浸炭焼入れの
主な処理

真空浸炭焼入れ

狭い隙間や長い止まり穴にも均一に硬化できる

真空浸炭焼入れは金属加工の熱処理方法のひとつで、ガス浸炭焼入れなどと比較して製品の強度アップに効果的な加工法です。ガス浸炭焼入れでは表面に軟化層が発生しやすい一方で、これらの発生を低減できることや、高温での処理が可能なことから処理時間を短くできるというメリットがあります。真空浸炭焼入れは、浸炭深さの大きな部品や、浸炭処理後に高い耐疲労特性が求められる肌焼鋼(SCM415等)などの処理に効果的です。

真空油焼き

光輝性のある綺麗な焼上がり

構造用合金鋼等はベアリングや工具などに使用される磨耗に強い構造の合金鋼です。
非常に硬いために磨耗することが少ないので、耐久性があります。真空浸炭焼入れや真空油焼きをすることにより、より硬度な鋼に変化します。多くの機械部品として使われていますし、身近な部品としても利用されています。

浸炭窒化

焼入れ性を向上させる合金の代わりに窒素で高硬度化ができる

真空浸炭焼入れは、真空引きした後、浸炭用のガスを注入して加熱する方法で、真空ガス浸炭とも言われます。
真空浸炭の特徴は、表面の浸炭異常層が少なくなるので、通常のガス浸炭に比べ強度が上がります。
浸炭窒化は、亀裂伝播性の抑制や、軟化抵抗を持たせるという特徴があります。SPCC、SS41等の一般構造用圧延鋼材や一般冷間圧延鋼板に用いられます。

高濃度浸炭焼入れ

疲労強度や耐摩耗性の向上、耐焼付性の改善

炉内の空気を抜き取った後に浸炭用のガスを注入し、炭素の添加によって表面の硬化を図る処理のことを真空浸炭焼入れと言います。さらに真空浸炭焼入れの手法から、より多くの炭素を含ませる高濃度浸炭焼入れの方法があり、耐摩耗性に優れた特質を持ちます。
このことから、様々な強度を要する歯車の処理などに採用されています。

真空浸炭焼入れの
技術・ポイント

高靱性が得られる

01

高靱性が得られる

表面は硬く、耐摩耗性が得られ、内部は硬さが低いため高靱性が得られます。
ガス浸炭に比べて品質が向上

02

ガス浸炭に比べて品質が向上

不完全焼入れ組織が無く、表層部の粒界酸化や浸炭ムラがあリません。ガス浸炭に比べて品質が向上します。
部分浸炭することも容易

03

部分浸炭することも容易

ガスの到達できる全ての表面が均ーで狙い通リの浸炭深さになリます。また、防炭剤を付着させることにより部分浸炭することも容易です。

真空浸炭焼入れが
できる設備

サブゼロ装置

サブゼロ装置

  • 有効

    600×400×800
  • 各種工程

    -150~-10℃
真空脱脂洗浄機

真空脱脂洗浄機

  • 有効

    600×600×1200
真空浸炭炉

真空浸炭炉

  • 有効

    600×600×1200
  • 各種工程

    500~1100℃