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公開日:2025.04.03
1. 高周波焼入れとは
高周波焼入れとは、高周波電流を金属に流し込むことで、金属の表面を加熱する技術です。この方法では、金属の表面だけを迅速に加熱し、内部の温度を比較的低く保つため、表面硬度を高めながら内部の靭性を保持することができます。急冷により、金属の結晶構造が変化し、硬さが増します。この特徴を活かして、耐摩耗性が求められる部品や工具の製造に広く利用されています。
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### 2. 高周波焼入れに向いているもの
#### 2.1 高炭素鋼
高炭素鋼は、高周波焼入れに最も適している材料の一つです。炭素含有量が高いため、焼入れ時に硬化しやすく、表面硬度が大幅に向上します。特に工具鋼や刃物鋼、歯車など、耐摩耗性が求められる部品に最適です。
高炭素鋼は、焼入れによって表面の硬度を高めると同時に、内部には適度な靭性を残すことができるため、割れにくく、長寿命の部品を作ることが可能です。
#### 2.2 合金鋼
合金鋼は、炭素鋼に他の元素を添加した鋼材であり、高周波焼入れにおいても優れた性能を発揮します。クロム、モリブデン、バナジウムなどが添加された合金鋼は、焼入れ後の硬化層の深さや耐摩耗性が向上します。特に、歯車やシャフト、ブレードなど、機械部品に多く使用されます。
合金鋼は、焼入れによって得られる硬化層の深さや均一性が求められる部品に適しています。さらに、合金鋼は熱処理後の靭性が高いため、衝撃に強い部品を作るのにも向いています。
#### 2.3 機械構造用鋼
機械構造用鋼も高周波焼入れに適しています。これらの鋼は、構造的な強度と硬度を兼ね備えた材料で、例えば、車両や機械のフレーム、アーム、シャフトなどに使用されます。特に、使用環境での耐久性が求められる部品には、表面硬度の向上を目的として高周波焼入れを施すことが一般的です。