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公開日:2025.04.03
3. 高周波焼入れに向いていないもの
#### 3.1 低炭素鋼
低炭素鋼は、高周波焼入れに向いていない材料です。低炭素鋼は炭素含有量が少ないため、焼入れによる硬化が難しく、表面硬度が十分に上がりません。したがって、耐摩耗性が求められる用途には不向きです。
低炭素鋼に高周波焼入れを施しても、硬化層が浅くなることが多く、その結果、部品の耐久性が十分に確保できません。低炭素鋼を使用する場合、他の熱処理方法(例えば、焼き戻しや浸炭など)が適していることが多いです。
#### 3.2 ステンレス鋼
ステンレス鋼は、高周波焼入れに向いていない材料の一つです。ステンレス鋼はその特性上、焼入れによる硬化効果が限定的です。特にオーステナイト系ステンレス鋼は、高周波焼入れによる硬化が非常に難しく、硬化層が薄くなりがちです。
さらに、ステンレス鋼は焼入れ後に脆くなる傾向があり、割れやすくなることもあります。ステンレス鋼の強度や耐腐食性を高めるためには、通常は別の熱処理方法(例えば、溶融塩浴焼入れや低温焼入れ)が用いられることが多いです。
#### 3.3 鋳鉄
鋳鉄は、高周波焼入れに向いていない材料です。鋳鉄はその硬度や耐摩耗性に優れていますが、焼入れを行うと割れやすくなることがあります。特に、鋳鉄の組成に含まれる炭素が多いため、焼入れ中に膨張や収縮が起こり、ひび割れや歪みを引き起こす可能性が高いです。
鋳鉄に対しては、通常、別の熱処理方法(例えば、焼き戻しやフェライト化処理)が適しており、高周波焼入れは避けられることが多いです。
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