Blog
Blog
公開日:2025.06.17
「高周波での焼嵌め(やきばめ)」とは、高周波誘導加熱を用いて金属部品を加熱・膨張させ、別の部品にはめ込む(嵌合させる)加工法です。主に機械部品の締結や精密な組立で使われます。以下に詳しく解説します。
「焼嵌め」とは、金属部品の熱膨張を利用して、通常では入らないようなサイズの部品同士を嵌合させる方法です。
■内側に嵌める部品(例:シャフト)**は常温のまま。
■外側に嵌める部品(例:ギヤやリング)**を加熱して膨張させる。
嵌め合せ後、加熱した部品が冷えると収縮し、非常に強固な嵌合力が得られる。
高周波加熱(誘導加熱)は、電磁誘導によって金属の表面~内部を効率的に加熱できるため、以下のような利点があります。
短時間で局所加熱が可能(熱による影響を最小限にできる)
非接触加熱で清潔、安全
加熱制御がしやすい(温度や範囲を細かく制御可能)
量産に向いている(自動化・連続処理が容易)