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SK材の焼入れのみと焼入れ焼き戻しの比較

公開日:2025.05.08

1. 硬さと靭性(ねばり強さ)のバランス

  • 焼入れのみ:非常に**高硬度(HRC 60前後)**だが、脆く割れやすい状態。衝撃や曲げに弱い。

  • 焼入れ+焼戻し:硬さはやや低下(HRC 50~58程度)するが、靭性が向上し、衝撃や繰り返し荷重に耐えられる。

2. 内部応力と寸法安定性

  • 焼入れのみ:急冷による残留応力が大きく、ひずみや割れの原因になる。寸法も不安定。

  • 焼入れ+焼戻し:応力が緩和され、寸法安定性が向上。後加工や使用時の変形リスクが低減される。

3. 使用可能な用途の幅

  • 焼入れのみ展示品・試験用・刃物素材のままの状態など限られた場面にしか適さない。

  • 焼入れ+焼戻し実使用に耐える強度と耐久性を持ち、刃物、工具、金型など広い用途に対応可能

※これらの違いから、実務では焼戻しを必ず行うのが一般的です。

必要に応じて、**複数回の焼戻し(2回など)**を行うこともあります。