SKS鋼(たとえばSKS3など)を焼入れ・焼戻ししてHRC60程度に仕上げた場合の**変寸(主に膨張)**は、以下のようになります:
変寸量の目安(HRC60仕上げ):
全体変寸(膨張):
→ 約 +0.05〜+0.15%(= 0.0005〜0.0015 mm/mm)
具体例:
100 mm の部品なら、
→ +0.05〜+0.15 mm 程度の膨張
備考:
SKS材は高炭素・高合金鋼なので、マルテンサイト変態によりわずかに膨張します。
焼戻しによって膨張がやや収縮方向に補正されることもありますが、膨張傾向が強いです。
精密用途では仕上げ寸法は焼入れ後に確保するのが一般的です。
必要であれば、焼入れ前の余肉量の計算も一緒にやりますよ。
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