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SUS440Cの高周波焼入れ

公開日:2025.04.14

■ SUS440Cの特性

  • マルテンサイト系ステンレス鋼(熱処理によって硬化可能)

  • 炭素含有量が高く(約1.0%)、焼入れ性が高い

  • 焼入れ後はHRC58〜60程度の硬度が可能

  • 耐食性はフェライト系やオーステナイト系より劣るが、機械的強度に優れる


■ 高周波焼入れの適用について

1. 高周波焼入れは基本的にマルテンサイト系鋼に適する

→ SUS440Cはマルテンサイト系なので、高周波焼入れ可能ですがいくつかの懸念事項があります。

2. 通常は「全体焼入れ+焼戻し」で処理されることが多い。⇒真空焼入れHRC58

→ SUS440Cは空気冷却でも焼入れが可能なため、炉中焼入れが一般的ですが、

局部的に硬化させたい場合には高周波焼入れも使えます。⇒SUS440Cの加熱温度が高い為形状によってはオーバーヒートすることが懸念。

3. 高周波焼入れを適用する際の注意点

  • 前処理として予熱が必要な場合がある(割れ防止)

  • SUS440Cは焼入れによるひずみや割れが起こりやすい

  • 表面硬化を狙う場合は、**深さコントロール(浸炭や浸窒との併用)**も検討される

4. 実施例

  • ベアリングの外周部のみを硬化させたい場合などに使われる

  • ナイフやカッター類の刃先強化にも応用される