Blog
Blog
公開日:2012.12.14
最近、材料品質で問題になったことがあり、鋼の生まれを考えてみました。
焼きの入る材料を鋼といいますが、鋼はいくつかの製鋼法で作られています。
様々な製鋼炉で作られた鋼の塊りを「鋼塊」と言いますが、
この鋼塊は三種類に大別されています。
1.リムド鋼(酸素量200~400PPM)
2.セミキルド鋼(酸素量100~200PPM)
3.キルド鋼(酸素量50~100PPM)
上記のように酸素量が少ない材料ほど高級な鋼で焼入れに適した鋼ですが、脱酸素・脱不純物を行う為にはコストがかかるようです。
このことを考えると焼入れをする鋼種全てがキルド鋼で作られていれば良いのですが、それ以外の鋼塊で作られることもある様で、この場合焼入れ精度条件が厳しい場合に問題が発生する事となります。
しかしながらお客様のコスト面などを考えますと、いかに良質でない材料を焼入れ技術により良い製品に育て上げるかが
我々の鋼への教育なのではないでしょうか。
今日の心に留まった言葉
“踏まれても根強く忍ぶ道草の
いつか花咲く春を待つらん”
TOPページへ戻る