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  • 真空焼入れ

SKD11真空焼入れでの歪みについて

公開日:2025.04.03

SKD11を真空焼入れした場合にひずみを最小にする方法(3つ)

1. 段階加熱を行う(プリヒート処理)

急激な温度変化を避け、均一加熱することでひずみを抑える

  • ① 600~650℃でプリヒート(予熱) → 応力を和らげる

  • ② 850~900℃でセカンドプリヒート → 均一加熱

  • ③ 1020~1050℃で最終加熱(焼入れ温度) → マルテンサイト変態を促進

✅ 効果:急激な温度変化による熱応力を軽減し、ひずみを抑える


2. 均一冷却を行う(ガス冷却の最適化)

冷却速度をコントロールし、急激な収縮を防ぐ

  • 高圧ガス(窒素・アルゴン)を使用

  • 圧力は2~6barを調整(通常4~5barが推奨)

  • ワークの厚みに応じて冷却速度を調整(薄物はゆっくり冷却)

✅ 効果:急激な冷却による収縮や残留応力を抑え、歪みを最小限に


3. 焼戻しを2回行う(サブゼロ処理併用も可)

残留応力を取り除き、組織を安定化させる

  • 一次焼戻し:180~200℃で2時間以上 → 応力緩和

  • 二次焼戻し:500~550℃で2時間以上 → 組織安定化

  • サブゼロ処理(-70℃以下)を追加するとさらに安定化

✅ 効果:応力を均等に分散させ、硬度を保ちつつ歪みを抑える


🔥 まとめ

  1. 段階加熱(プリヒート)で均一加熱し、急激な温度変化を防ぐ

  2. ガス冷却の圧力と速度を適切に調整し、急冷による歪みを抑える

  3. 二回焼戻し(+サブゼロ処理)で応力を取り除き、安定した寸法精度を確保する

こうした工程を組み合わせることで、SKD11の焼入れ歪みを最小限に抑えられます!